ストライクウィッチーズの米国発売決定が波紋
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- アメリカ

I Went to FUNimation and All I Got Were These Cool Announcements
AnimeVice News 2009/04/09
米国のFUNimation社が「鉄のラインバレル」と「ストライクウィッチーズ」の北米地区でのライセンスをGONZOから獲得した件が現地のファンの間でちょっとした波紋を呼んでいる。
このニュースを一番最初に報じたのは米国のオタク系ニュースサイトAnimeViceである(4月9日付)。AnimeViceの記事はAnimeNewsNetworkをはじめとして多くのアニメ情報サイトやブログにソースとして利用された…とここまでは良かったのだが、この先で問題が起こった。
ネタ系オタク向けサイトとして近年急速にアクセス数を伸ばしているSankaku Complexがこの件をニュースソースを示さずに記事にしたため、サブカル系ニュースサイトJapanatorに噛みつかれたのだ。同サイトの編集者John MartoneはAnimeViceのGia氏とともに4月7日にFUNimation社のスタジオを訪れており、その際に同社からライセンス獲得の情報を得たと述べている。Martoneは4月10日付のJapanatorで「Sankaku Complexは利用者にニュースの出所をはっきりと示すべきだった。ジャーナリストにいい加減な仕事は許されない」と批判して記事を結んでいる。
2. 海外オタクの反応
このニュースは英語圏のアニメファンの間で"昔懐かしい"議論を呼び起こした。4,5年前までの海外のアニメフォーラムやコミュニティで日常茶飯事のように頻繁に発生していたタイプの論争である。「字幕派 vs 吹替派」「オリジナル版に加えられる検閲・修正への拒絶反応」「fansub全面支持派 vs 部分否定派」などなど。
かつてアニメのライセンスのニュースは海外のファンの間で大きな関心事だった。しかし近年はFansubとフロードバンド回線の普及、さらには動画共有サイト等で簡単に最新アニメの視聴ができるためにファンの関心はすっかり薄れてしまった。ところが今回のライセンスのニュースは例外的に大きな反応を引き起こした。
その理由はライセンス供与されたのがストライクウィッチーズだったからである。ストライクウィッチーズは海外のオタクの間でも好き嫌いは別にしてもっとも注目を集めた作品のひとつ。そしてその内容がロリキャラのパンツじゃないパンツ満載なせいでもある。現在海外ではかなりの数の国がチャイルドポルノの規制の強化に乗りだしており、イギリスなどはその筆頭である。「ストライクウィッチーズなんかがアメリカで発売されたら、規制派の絶好の攻撃対象になってしまう」と懸念するファンのコメントが少なくない。
FUNimation社の過去の事例から考えてストライクウィッチーズの北米版DVDはおそらく無修正で発売される可能性が高い。そのとき米国のチャイルドポルノ規制強化派が本当に動くのかどうか、またどの程度売れるのか興味のあるところだ。
- Genre :
- アニメ・コミック
- ストライクウィッチーズ
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