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もっと評価されるべき】日本語の実力

日本人の海外サイトウォッチャーといっても色々なタイプの人がいる。

A. 興味を持ったジャンルの海外サイトやブログを読むだけの人
B. 読むだけでは飽き足らずそれを自分のブログで日本語の記事にする人
C. 読むだけでは飽き足らず海外サイトに英語やスペイン語等で書き込みをする人
私自身はCタイプ。記事やコメントをずっと読んでいるいるだけだと次第に欲求不満がたまってきて、ついつい書き込みをしてしまう。そんな事がたび重なって気がついてみたらいつの間にか常連になっていた、などといった笑えない経験もあったなあ…

そもそも英語であれスペイン語であれ、文章の和訳よりも英作文・スペイン語作文ほうがずっと楽しい。少なくとも私にとっては。外国語で考えて練りあげて書くというのは慣れればとてもアハアハな悦楽体験だ(笑)。

ところで長年外国語の文章を書き散らかしてきて気がついたのは、日本語というのは実に強力な言語体系であるという事実。ほんの一例を挙げれば、漢字の訓読みの発明と普及は実はスゴいことなのである。漢字はベトナム・朝鮮・日本に文字として中国から文化輸出された。

しかしベトナムでは千年に及ぶ中国支配にもかかわらず漢字はベトナム語の中で異質な要素として残り、最後まで融和できなかった。そのため20世紀に至りベトナムは漢字を完全に廃止してアルファベット表記に切り替えた。しかし漢字の廃止は同時に学問や思索のための高級語彙群を喪失する結果を招いた。この損失は大きく、大学レベル以上の科学や学問をやろうとするとベトナム語では無理で外国語を使うしかない状態である。

韓国では漢字の読み方は音読みしかない。ベトナムのケースよりは韓国語と漢字は融和しているのだが、それでも近代以前に完全に漢字を使いこなせることが出来たのは両班のようなエリート層だけである。日本統治時代に漢字・ハングル混用文が普及するが、漢字の訓読みはついに行われなかった。その後韓国は1970年代以降段階的に漢字を廃止してハングルオンリーにしてしまった(もっとも最近はごく初歩的な漢字教育を復活した)。漢字廃止の影響は90年代あたりから顕著になり、読書率の劇的な低下・英語への盲目的傾斜・ベトナムで発生したような高級語彙群の喪失といった症状が現れはじめる。

一方日本は約千年かけて1)漢字の音読み・2)訓読みの発明・3)訓読みの完全普及の三段階を成し遂げた。漢字は訓読みによって日本語と融和することが可能になったのである。また訓読みの完全普及は日本人が漢字を「徹底的に理解した」ことを意味する。これによって初めて漢字は日本語の完全な一部となったのである。

たとえば「山」は音読みで「サン」訓読みで「やま」となる。もし音読みしかなかったら、漢語の「山(サン)」と和語の「やま」は何百年経過しても異質で対立する要素として残る。最悪の場合、漢語の「サン」が和語の「やま」を圧倒して駆逐してしまう可能性もあったのである。このようなケースはベトナム語や韓国語の場合には頻繁に発生している。古来からのベトナム語や韓国語の本来の単語が漢語の影響で多数失われてもはや二度と復元できない。訓読みを普及させることが出来なかったことによる悲劇である。

日本語の長所はまだまだ数多い。英語やスペイン語も好きではあるのだけど、少なくとも「読み書き」に関しては日本語の方が懐が深い気がする。
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Comment

  1. 2009.05.30 Sat 20:35  |  

    私はAタイプだ・・。
    興味深い記事ですね。同じように思ってました。
    また、表音文字?になるのかな、カタカナの存在も大きいと思います。
    他国の文化のいいところを取り入れブレンドさせ独自の文化とするのを得意とする日本にとって
    カタカナのおかげで容易に外来の単語を日本語に取り入れることができる。
    よくできてますね日本語って。

    • #-
    • VIPPERな名無しさん
    • URL
  2. 2009.05.31 Sun 01:53  |  管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    • #
  3. 2009.05.31 Sun 15:14  |  

    カタカナってのは、諸刃の剣かなー、と。
    カタカナの乱用で本当の意味での新しい日本語が産まれにくくなってんじゃね?

    • #-
    • 名無しさん
    • URL
  4. 2009.05.31 Sun 15:29  |  

    中国だとがんばってPC用語なども新しく漢字で作ってますね。それ無理あるんじゃね?っていうようなのもありますが。
    カタカナとか英語でそのまま使っちゃうのが良いのか悪いのか。原文英語読もうって時は便利ですけどねー。

    • #-
    • ブラック
    • URL
  5. 2009.06.01 Mon 14:00  |  

    明治に西欧圏の概念を漢字化して輸入した人達は本当に天才だったんでしょうね

    安易な横文字化は確かに危惧を覚えます
    あれなら、まだ原語でそのまま日本語文に挿入する方がマシだと思う

    • #-
    • 名無しさん
    • URL
  6. 2009.06.02 Tue 16:13  |  

    広告などでよくみかける、「カタチ」「チカラ」の表記
    美しくないですね
    特別な理由があるのかなぁ・・・形と型と容のどれにしたいいのかわからんとか

    • #-
    • VIPPERな名無しさん
    • URL
  7. 2009.06.04 Thu 16:58  |  

    さらに珍妙な事に音読みには漢音、呉音がある。
    中国では発音は一言語につき一種類しか使われないので時代と共に変化した音は消えてしまうので日本に残ってる呉音が古漢語研究の重要史料だったりするのです。
    この場合、実用性のためにお上が整備しようとしても、一部の人が無駄と判っててより複雑なメソッドを有難がるっていう厄介な習性があるせいも思うんだけど。
    旧字体使ってるブログとかありますしね。

    • #-
    • 名無しさん
    • URL
  8. 2009.06.05 Fri 09:41  |  

    勉強になりました。
    ただ、熟字訓はやめて欲しい。

  9. 2009.06.06 Sat 18:09  |  

    コメントのまたコメントです。

    日本の呉音は、本当に古漢語研究の重要史料として活用されているものなのでしょうか。私だったら、より原音に近いと思われる朝鮮音や広東音を参考にすると思うのですが。

    それから、漢字は表語文字であって、複数文字で一つのことばを形成することもあるから、漢字一字にやまとことばが必ず一つ対応するとは言えなくて、熟語訓が存在してしまうのは当然。当然というか妥当な気がします。

    • #-
    • 通行人
    • URL
  10. 2009.06.07 Sun 04:59  |  

    んー、とりあえず朝鮮音について言えば、参考にするのはほぼ無理かと。
    古代朝鮮語は資料がほとんど残っておらず、実態がほとんどわかってないんですよ。
    なので、古漢語研究どころか、古代朝鮮語研究においても、「古事記」や「日本書紀」などの日本の資料も重要資料となっているのが実情だったりします。

    参考:
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E8%AA%9E
    http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/bibimbab/siru/siru06.html
    http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/choes/bibimbab/siru/kodai.html

    • #-
    • 名無しさん
    • URL
  11. 2009.06.13 Sat 11:26  |  

    最近学者が面倒臭がって
    海外の言葉を日本語に直そうとせずに、
    そのまんまカタカナ横文字にして輸入しちゃってるんだよな
    そこが残念

    • #-
    • 名無しさん
    • URL
  12. 2009.06.15 Mon 15:06  |  

    個人的には言語は違えど、先に輸入した言語を使ううちに、
    英語とすら親和性が高まった結果だと思う。
    日本語の新たな進化だとも思うよ。

    • #-
    • 名無しさん
    • URL
  13. 2009.07.18 Sat 20:03  |  日本語は楽しい。

    勉強になります。

    ひらがな・カタカナ・(発音記号としての)ローマ字・そして漢字、
    日本語を学ぶ外国の方には、とても魅力的に感じるそうですね。
    その分複雑で、難しい点もあるのでしょうが・・・

    私は、個人的に強い信念として、世界の平和へ貢献できるのが日本語だと考えています。

    こちらの記事を拝見して、更に確信が深まりました。

    有難う御座います。

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