レイプレイ騒動その3】フェミニスト団体、日本政府に販売禁止を要求
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- 日本と海外

[6] 2009.03.01 - 2009.05.06 幕間
ニューヨーク市のボイコット呼びかけで巻き起こった2度目の騒動も時の経過とともに次第に沈静化していった。この問題もさすがにこれで終わるだろうと大半の人は感じていたのではないだろうか。
レイプレイ騒動自体はたいした事件ではない。人々を感情的にさせる可燃性の高い材料だったために騒ぎが大きくなっただけだ。しかし…レイプレイ騒動の背後あるいは水面下で進行している地味な動きは決して無視できない。
「地味な動き」の代表例としてイギリスを取り上げよう(問題の発火点だからね)。イギリスでは20年来に渡って段階的にチャイルドポルノ規制を強化していて、現在その総仕上げともいえる法案が英議会で審議中である。
しかしより注目すべきなのは、こういった法案を用意し議員たちの支持を集めるための地味な活動が長年に渡って行われてきたことだ。たとえば英国議会の家庭問題委員会ではレイプレイ等の有害ソフトのリストアップとインターネット上での流布状況の調査が長期間にわたり続けられてきた。こうした事柄はニュース種になることはない。
もうひとつ「地味な動き」の例としてニューヨーク市を挙げよう(第2の発火点だから)。ニューヨーク市議会は派手な記者会見の後、目立たない「ある措置」を取った。それは法的強制力をともなわない単なる「ボイコットの呼びかけ」を、市の正式な「行動プロジェクト」に格上げしたのである。これもニュースにはならなかった。
[7] 2009.05.07 イクオリティ・ナウ、抗議活動を開始する-第3の発火点
三ヶ月弱の幕間の後、第三幕の幕が上がる。国際的なフェミニスト団体、イクォリティ・ナウの登場である。
イクオリティ・ナウは下記の声明文を自分たちのウェブサイトに掲載し、イリュージョン・アマゾンジャパン・日本政府に対する抗議活動を開始した。重要なので全文を翻訳する。
Women's Action 33.1(英語原文)
Women's Action 33.1
2009年5月
日本: 強姦シミュレーションゲームおよび性的暴力の日常化
通勤電車に乗っている12才の女子生徒。跡をつけてきた男は少女の体をまさぐり痴漢行為を犯す。恐怖を感じた少女は電車の扉が開くと駆けだして公衆トイレに逃げ込む。追ってきた男は少女に手錠をかけレイプする。男は拘束した少女を連れ回して色々な場所でレイプを繰り返す。少女の母と妹にも同じ運命が降りかかる。以前、男はある女性に暴行を働こうとした所を少女に見つかり、警察に通報され逮捕された。この復讐のために男は少女の家族をレイプの標的にしたのだ。
以上が強姦シミュレーションゲーム”レイプレイ”の荒筋である。このゲームはイリュージョン・ソフトウェア社により制作され日本で販売されている。本題に入る前に一言。イクオリティ・ナウの活動がアマゾン・ジャパンの注意を引きつけ、同社はレイプレイの販売を中止した。しかしながら女性と少女をストーキングと性的暴行の対象とするレイプレイ類似のゲームは依然として販売され続けている。
漫画スタイルのきわどいポルノはヘンタイと呼ばれ、コミック・アニメ・コンピューターゲーム・オンラインゲームのような色々なメディアで日本では簡単に入手でき、ヘンタイを楽しむことは社会的に広く受けいれられている。レイプ・輪姦・近親相姦・女子生徒への性的虐待などがヘンタイの典型的なテーマである。ヘンタイの一ジャンルとしてロリコンがあり、身近な大人(たとえば教師)による少女への性的虐待などが頻繁に描かれている。
女性・少女に対するレイプ・痴漢行為・ストーキング描写を含むコンピューターゲームは日本において毎年かなりの本数が製作されている。コンピューターゲームはプレイヤーの能動的な操作により状況をコントロールできるので、他の形態のヘンタイよりも一段階先を進んでいると言える。レイプレイはその一例であり、ディスプレイ上のペニスと手を操作することによりレイプや性的暴行を疑似体験することができる。
レイプレイのプレイヤーの目的は母親とその娘たちが喜びを感じるようになるまで彼女たちを繰り返しレイプし続けることである。まず最初に、プレイヤーはディスプレイ上の手を操作して電車内で女性や少女に対して痴漢行為を行う。この痴漢行為は現実の東京の醜悪な状況を反映している。2005年、東京都は64%の20代・30代の女性が通勤電車の車内で痴漢行為をされたことがあるとの調査結果を受けて、女性専用車両を鉄道会社に強制的に導入させている。回答者の多くは過去12ヶ月間に何度も痴漢されたと答えている。
レイプレイでは性的暴行を続けて女性・少女の苦痛を増大させ、ときには脅かして逃亡させ隔離された場所に追い込みレイプを行う。姉妹は二人とも処女であり、最初のレイプでは処女膜の破れとペニスに付着した血が再現される。
母親と娘たちへのレイプの後、プレイヤーはより多くのレイプシナリオをプレイできるようになる。「強姦列車」では女性・少女に対して輪姦を含む様々な性的暴行を何度も加えなければならない―彼女たちが完全に屈服して自ら快楽を求めてくるようになるまで。レイプを何度も繰り返すことにより妊娠が進行する。プレイヤーが強制的に堕胎させないと、性的虐待に反逆した少女により主人公は刺し殺される。
またイリュージョン社のサイトからは性的拷問をテーマにした女性/少女の画像が無料でダウンロードできる。たとえば姉に対する恐ろしく残酷なレイプを拘束状態で強制的に見せられている妹の画像など。
女性の商品化に反対している日本のポルノ・売春問題研究会(APP研)によれば、実写の輪姦ビデオすら市場で平然と販売されている現状を政府に認識させるのは困難な仕事だという。1999年に至ってようやく日本でもチャイルドポルノは違法化された。しかし、二次元画像のコンピューターポルノゲームは1999年に成立した「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」による規制の範囲外となっている。
日本は女性差別撤廃条約(CEDAW)を1985年に批准している。また2003年に条約の実施状況を調査しているCEDAW委員会から日本政府は「最終コメント」といわれる勧告を受けた。それによれば「日本政府は配偶者からの暴力・性犯罪・売春・セクハラ・ストーキングは女性の人権に対する重大な侵害であると認識している」と評価する一方、次のような懸念をCEDAW委員会は表明している。
日本の法制ではストーキングを”特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的でつきまとう行為”と規定している。ストーキング描写はヘンタイ物全般に満ち溢れており、日本の人気漫画シリーズ「レイプマン」はその一例といえる。夜間にスーパーヒーロー・レイプマンに変身する男性教師が、恨みを晴らすためあるいは男を捨てた女に教訓を与えるためにレイプする話である。
《訳者注:上の段落のうちどこからどこまでがCEDAW委員会の勧告内容に含まれているのか英語原文でも不明確である。レイプマン云々の部分はおそらくイクオリティ・ナウが付け加えたものと思われる》
(条約第21条に基づきCEDAW委員会に付与された権限により作成された)”女性に対する暴力”について総合指針第19項に関して、CEDAW委員会は次のように規定している。
「性別に基づく暴力は差別の一形態であり、女性が男性と対等な立場で権利と自由を享受する能力を深刻に阻害する」
特に(総合指針第19項のコメント11)は次のように記している。
「女性は男性に従属すべきあるいはステレオタイプな性別役割を果たすべきとする伝統的な態度は、暴力と支配を含む社会慣行を温存してしまう…このような偏見と慣行は女性支配の一形態として性別に基づく(女性への)暴力を正当化してしまう可能性がある。また伝統的な態度はポルノやその他の女性の商品化による商業的搾取を蔓延させる。女性が人間というよりも商品として扱われてしまうのだ。伝統的な態度は結果として性別に基づく暴力をもたらす」
CEDAW委員会の報告書によれば、日本政府は「メディアで扱われる女性のイメージはしばしばセックスあるいは暴力の対象として描かれてきた。これはステレオタイプな性別観の形成に重大な影響を及ぼしてきた」と認めている。CEDAW委員会はこのようなステレオタイプな女性観について懸念を表明している。「女性と少女に対する暴力の蔓延と、それらの暴力に対して公的な機関の助けを求めることに明らかに消極的な(日本)女性たちの態度」は問題であると。
また「(日本の)レイプに対する罰則はかなり手ぬるい」と記している。日本における強姦事件の裁判から明らかなのは、日本の裁判官は女性が実際に性交に同意していたのかどうかよりも、実行された暴力の程度と被害者が示した抵抗の程度の方をしばしば重視することである。
日本はCEDAW条約第5条a項により「性別あるいは男女のステレオタイプな役割分担がもたらす劣等感/優越感に基づいた偏見と慣行その他すべての行為の根絶をするために、社会的または文化的な男女の行動習慣を修正する」義務を負っている。
さらに付言すると日本国憲法第14条は法の下の平等を保障している。「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」と。レイプレイのようなコンピューターゲームは性差別的な態度とステレオタイプを容認する―それらは女性に対する暴力を助長するのである。
日本政府は悪習を蔓延させるよりも、女性の平等権を阻害する態度と習慣を克服するために効果的な方策を取るべきである。
推奨される行動
イリュージョン・ソフトウェア社に対し、レイプレイ及び強姦・ストーキング・その他女性を傷つける性的暴力を含むすべてのゲームの販売をただちに取りやめるよう要望するメール/手紙を送りましょう。企業は自社の行為が公共の利益に対して否定的な影響を及ぼしかねないときはそれを考慮する責任があると示唆してあげなさい。
同様のメール/手紙をアマゾン・ジャパンにも送りましょう。女性と少女に対する暴力を助長するすべての商品を撤去するようにと。
日本政府の要人たちにもメール/手紙を送りましょう。CEDAW条約と日本国憲法を順守する義務を履行するように要求しましょう―女性に対する差別の根絶と、特にレイプレイのような女性と少女に対する性的暴力を日常化し助長するコンピューターゲームの販売禁止を迫るのです。
吉村禎
イリュージョン・ソフトウェア代表者
神奈川県横浜市(略)
電話番号:(略)
Email:(略)
イリュージョン・ソフトウェアへのメール/手紙のサンプル
Jasper Cheung
アマゾン・ジャパン代表者
東京都渋谷区(略)
Email:(略)
アマゾン・ジャパンへのメール/手紙のサンプル
麻生太郎総理大臣
東京都千代田区長田町2-3-1
電話:(略)
ファックス:(略)
Email: via website
森英介
法務大臣
(以下略)
小渕優子
特命担当大臣(少子化対策担当・男女共同参画担当)
(以下略)
野田聖子
消費者行政推進担当大臣
(以下略)
日本政府要人へのメール/手紙のサンプル
追記 《訳者注:5月11日に追記された》
今回のWomen's Actionでのアマゾン・ジャパンへのレイプレイ販売中止の呼びかけについて:
イクオリティ・ナウはアマゾン・ジャパンがレイプレイの販売を取り止めたことを喜んで追記したい。ただし残念なことに、アマゾン・ジャパンでは女性と少女に対するストーキングや痴漢行為を扱ったレイプレイ類似の作品が依然として販売されている。我々は引き続きそれらすべての商品を撤去するように求めていく。
イクオリティ・ナウはイリュージョン・ソフトウェアに対してもレイプレイと他の類似ゲームの販売中止を引き続き求めている。また日本政府に対して女性に対する暴力を助長するすべてのゲームの禁止を引き続き要請している。
この声明(Women's Action 33.1)の要点をまとめるとこうなる。
1. 日本は女性差別撤廃条約(CEDAW)を批准している
2. 日本はCEDAW条約第5条a項に従って悪習を正す法的義務を負っている
3. したがって日本はレイプレイおよび類似ゲームすべてを禁止する法的義務を負っている
4. イクオリティ・ナウは日本政府が法的義務を果たすまで追求し続ける
5. イリュージョン・アマゾンジャパンに対してレイプレイ類似ゲームの販売中止を求める
もはやアマゾンに一商品の撤去を要請するといったちっぽけな問題ではなくなった。女性に対する暴力を助長するすべてのゲームの販売を禁止しろと日本政府に正式に要求しているのである。
「女性に対する暴力を助長するゲーム」とは一体どこまでの範囲のゲームを意味しているのか? 上の声明文を見るかぎりイクオリティ・ナウの定義は非常に広そうだ。おそらく日本製エロゲのうち半分以上がアウトになるだろう。
イクオリティ・ナウは賢明にもチャイルドポルノ規制がらみの要求を前面には出さず女性差別の方面から日本に要求を突き付けてきた。これは戦術的に正しいやり方だ。チャイルドポルノ絡みで日本やゲームメーカーを攻めることは可能だが、そのやり方では日本国内での販売・流通・法規制に直接踏み込むことはできない。
問題の焦点はもはや国外ではなく、日本国内に移ったのである。日本政府が条約に従って女性差別を日常化するゲームのすべてを違法化するか否かが焦点になってしまったのだ。
もちろん日本政府がこの要求をただちに受け入れるとは到底思えない。しかしイクオリティ・ナウがたとえ無力な団体だとしても(実際にはそれほど無力ではない)、彼らは戦術的・法的にはやや有利な立場にいるのだ。
[8] 2009.05.08 国内/海外のマスコミが報道
イクオリティ・ナウは事前に入念に根回しをしていたのか、あるいは単に同時に情報を提供したのかは分からないが、アメリカや日本やその他の国々の報道機関はほぼ同時にこのニュースを報じている。
日本ではその1でも紹介したYomiuri Onlineがおそらく一番早いか?
Yomiuri Online 2009.05.08 03:02
しかしこのYomiuri Onlineの記事は事実関係についていくつか誤認があるのではないかと私は疑っている。Yomiuri Onlineはイクオリティ・ナウに実際に取材をしたのか? それとも単に情報の提供を受けただけなのか? またイギリス議会の議事録をちゃんと読んでいるのか? 本格的に検証すると長くなりそうなのでやめておくけど…
日本ではNHKの朝のニュースや民放各局の夕方のニュース等、テレビでも報道された。おかげで国内でもレイプレイ騒動はすっかり有名になってしまった。日本国内の各サイトやブログでの反応は前2回のときとそれほど大差がない気がする。
海外の各サイトやブログの反応だけど…まだ大量のコメントの一部をざっと読んだだけである。オタク系のサイトに寄せられたコメントの内容はユニセフ騒動のときと近い感じがするね。
いずれにせよ三度目の騒動も表面的にはすぐに鎮静化するだろう。しかしたとえ騒動が我々の視野から消えさっても、この問題の根っこの部分ははもう後戻りができないところまで来てしまっている。2年以内に日本に対して国際的なアクションがまず取られ、5年以内に決定的な措置を迫られることになるだろう。こんな予言はハズれてほしいのだが…
参考
イクオリティ・ナウ公式HP
CEDAW条約および委員会(国連DAW)
ポルノ・売春問題研究会
Comment
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2009.05.12 Tue 13:23 |
APP研に所属する角田由紀子弁護士はイクオリティ・ナウの理事を務めています。
こちらにまとめてあるので、どうぞご参照ください。
http://d.hatena.ne.jp/killtheassholes/20090508
http://d.hatena.ne.jp/killtheassholes/20090511
また同じく読売新聞の記事で解説していた、APP研代表の中里見博(福島大准教授)は日本ユニセフ協会の「止めよう!子どもポルノキャンペーン」の呼びかけの一人で、読売新聞はこのキャンペーンのバックアップをしています。
読売が報じたのは偶然ではなく、こうした繋がりがあっての事でしょう。
>Yomiuri Onlineはイクオリティ・ナウに実際に取材をしたのか?
>それとも単に情報の提供を受けただけなのか?
情報提供を受けただけでしょう。
その情報元もAPP研だと思われます。
> またイギリス議会の議事録をちゃんと読んでいるのか?
読んでません。
APP研の説明のまま書いただけです。- #GCA3nAmE
- ぬおん
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2009.05.13 Wed 05:22 |
>>ぬおん
それらが事実とすると読売は金も手間もかけない省エネ記事を垂れ流したわけですね。
そもそも読売の記事は「批判が高まっている」「声が上がっている」等の主語を欠落させた文が多く、誰が何時どこでどのような内容の批判をしたのかまるで分かりません。
イギリス議会の動きはあまり笑いごとではないのですが、その理由は読売が報じているような「(レイプレイの)同国内での流通に反対する動議」が議会に提出されたからではない。ひとつにはバイロン・レポートの英議会での討議日程が現実味を帯びてきたこと、さらにもっと大きな理由はCoroners and Justice Bill法案が上院で可決されるかもしれないからです。
これら2つはレイプレイ問題などとは比較にならないほどゲーム・アニメ・漫画・フィギュア・オンライン上の画像・動画に影響を及ぼす可能性がありますから。 -
2009.05.13 Wed 16:06 |
>チャイルドポルノ絡みで日本やゲームメーカーを攻めることは可能だ?.>が、そのやり方では日本国内での販売・流通・法規制に直接踏み込>むことはできない。
はじめまして
今回の騒動について情報収集をしていてこちらのブログを読ませて頂いたのですが、上記の部分が少し引っかかりましたのでコメントさせて頂きました。
私の個人的な考えですが、今の日本では女性の人権よりも子供の人権が優先される風潮が出来上がっているので、逆ではないかと思いました。
最終的にこれらを規制するにおいて、彼らにとって邪魔なのは「表現の自由」です。
これを崩すために規制を推進する人達は様々な武器を使っていますが、今回の騒動でのメインウエポンは「人権」ですね。
「女性の人権」と「子供の人権」の2つがあったとして、ポルノを規制するときに「子供の人権」を使った場合は子供を守る世論+規制範囲が小さいこともあって規制は行いやすいと思います。
一方「女性の人権」を使う場合は当然女性を守る世論もありますが、今の日本では子供を守る世論には敵わないのではないでしょうか?
またポルノ規制範囲がかなり広くなることもあるので、規制の網を作るのが困難ではないかと考えます。
こんな感じでチャイルドポルノを全面に押し出して規制を推進しても規制が困難な事が、女性の人権(女性差別)を全面的に押し出してやるやり方で簡単にいくとは思えないと考えました。
とまぁ色々と書いたのですが、私自身の不勉強なところもあるので間違っている事もあるかもしれません;;- #PMoz9hdc
- 司
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2009.05.13 Wed 21:51 |
>>司
私が「チャイルドポルノ絡みで日本やゲームメーカーを攻めることは可能だが、そのやり方では日本国内での販売・流通・法規制に直接踏み込むことはできない」と書いた理由はきわめて単純です。
日本の(条約を含む)現行法上レイプレイ類似ゲームはチャイルドポルノ規制の枠外にあるため、日本国内での取り締りを要求することはできません(無理にこじつければいくつか使えそうな条約や法律はありますが)。
それに対して女性差別を理由としてCEDAW条約を持ち出せば単純明解に日本国内での取り締りを要求することができます。
実際には日本政府が条約違反である認めない限り取り締りをされることはありませんが、これはまた別問題です。
> 私の個人的な考えですが、今の日本では女性の人権よりも子供の人権
> が優先される風潮が出来上がっているので、
同感です。日本のみならず世界的にも女性運動に対する共感は退潮気味のような気がします。
> こんな感じでチャイルドポルノを全面に押し出して規制を推進しても
> 規制が困難な事が、女性の人権(女性差別)を全面的に押し出してや
> るやり方で簡単にいくとは思えないと考えました
まあ目標ごとに戦術を使い分けてくるのではないですかね~。
目標Aは人権攻撃が使いやすい→人権関連条約・法規・世論の扇動で攻める
目標Bは児童ポルノ攻撃が使いやすい→児童ポルノ関連条約・法規・世論の扇動で攻める
目標Cは道義攻撃が使いやすい→ネガティブキャンペーン等の世論の扇動で攻める
というような感じで。- #-
- suzacu
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